あはっブログ

思考変換を得意とするプロコーチが「心理学」「脳科学」を用いて「目標達成」「マインドセット」に関するわかりやすい記事を書いています。今日から一歩踏み出すモチベーション向上に役立てて下さいね。

転職して一ヶ月が経った今の心境

おはこんばんにちわ!

マジメな人、みやびです('ω')ノ

 

いやぁ、時間ってあっという間に過ぎていきますよね。

 

隣人「今度は何だよ」

 

僕、九月に転職してるんですよ。前までは某ファストフード店で働いてたんですけどね、いかんせん仕事にやりがいを感じなくなって辞めたわけなんです。

で、趣味がキャンプなのでキャンプグッズを扱う店で働いてみようかなと思い立って、現在は某人気ブランドの一店舗のスタッフをやっているというわけで。働き出してから早一ヶ月が経ったのでしみじみと時間の流れを感じていた次第で。

 

隣人「そういうことかよ。まあ転職の理由としてはよくある話だな。それで、仕事の方はどうなんだ?」

うん、充実してるよ。

隣人「良いことじゃねえか」

 

かなり充実してます。仕事では毎日が新鮮なことだらけですし、そりゃ覚えることもたくさんあるので大変な部分も多いですけれど、それでも今は声を大にしてそう言えるんです。

もちろん、順風満帆とはいきませんよ。この一ヶ月で何回も怒られてますし、人間関係で悩んだ時期もありました。自分に苛立つこともありましたし、環境の変化に多少なりともストレスを覚えることもありましたからね。

 

それでも、僕は充実してるんだ!

 

たった一ヶ月でも、職場でたくさんの経験をしました。濃厚な一ヶ月でしたので、かいつまんでお話させてください。

 

隣人「コーラとポップコーン買ってくるわ」

映画かここは。

 

 

【初日】

記念すべき初出勤。ドキドキしながら指定された時間の10時に店に行きます。

「すみません、わたくし本日よりこちらで働かせていただくことになりました、みやびと申します」

レジにいた男性店員にそう声をかけると、なぜだか困惑した様子で曖昧な返事が帰ってきました。とりあえずと、事務所に案内され椅子に座らせてもらいます。事務所から出て行った男性店員はすぐに上司らしき人に電話をかけました。

「あの、今日から入る新人の人、ええそうです。いやそれが、もう来てて」

なんとも分かりやすい、伝達の行き違いが起こっていたみたいで実はこの日の僕の出勤時間は12時からだったみたいです。

ぜんぜん違うじゃん!?(;'∀')

上司の方に一時間ほど早めに来ていただき、幸先不安だなぁと思いつつその日の業務(ほぼ説明を聞くだけ)が始まりました。

 

【三日目】

グズグズな初日から三日目、早くも現場に入ってます。

この店舗の方針として「とにかくやれ」という感じなので、分からないなりに自分で考えて動いてみる必要がありました。

前職の飲食店ではマニュアルがきっちり決まっていたので、教わるのも説明書通りという感じだったのですが、ここではそれは通用しません。まあ面接のときからそんな感じのことは言われていたんですけれど、これが想像以上で。

一応、『アパレル』というカテゴリーになるのでこちらからお客様に接していく接客が望ましくある業界です。なので、お客様に話しかけないといけない。

話しかけないと、いけないって・・・。

商品知識ほとんどないのに!?

一応、店内の商品のほとんどはお客様にも触っていただけるように展示されていて、もちろん暇なときは従業員も自由に組み立てたりして良いという風潮なんですが、三日目のド素人がそんなにズカズカいけない! 少なくとも僕は!!

展示してある椅子やマットやテントは綺麗に並べてあるし、それを触っていいのか、お客様が店内にいるのに組み立てて良いのか分からずに上手く立ち回れませんでしたね。

そのせいで上手く知識も吸収できずに週末を迎えるわけですが。

後悔しました。

 

【五日目】

土曜です。

店内を見渡すと暇な平日とは打って変わって人がわんさか! 従業員の人数も平日よりも二倍いる! こんなに差があるの⁉ とまた飲食店とのギャップに戸惑います。

シフトインして店内へ踏み出すわけですが、これが怖いのなんのって。だってほとんど知識がないのに、辺りを見渡せば商品を見詰めるお客様ばかり。ベテランスタッフはそんなお客様に目を光らせ、見事なタイミングでお声をかけてはご購入までもっていきます。す、素晴らしい・・・。

いやいやいやいや、無理無理! 僕にはあそこまで話を膨らませる実力がありません!!

と思うわけですが、お給料をもらっている以上働かないわけにはいかない! という責任感と持ち前の真面目さ。それと趣味でやっているキャンプの経験だけを武器に接客をしてみます。

「あ、椅子どうですか? 座り心地いいでしょ? これ、回るんですよ~」

おいおいなんだその声かけ。無難も無難で面白くも無いし、回るとか座ってるお客様が一番分かってんだろお!!

案の定、三言くらい話をするだけで購入には至らず。それからも頑張って数人にお声をかけますが、買っては貰えずに自信だけが無くなっていきます。

そうすると声をかけるのが怖くなって、いま声をかけるタイミングだと分かっていてもなかなか話しかけにいけなくなっちゃいました。店内にただ立って周りをみるだけで、精神的にキツイ時間が過ぎていきます。

それを見かねたベテランスタッフに「ぜんぜん説明できなくていいんで、どんどん声掛けに行っちゃっていいですよ」と言ってもらうんですが、そのときの精神状態では上手く呑み込めなかったんですね。ありがたかったですが、すぐに動けませんでした。

そんな一日がやっと終わるころには、身も心もヘトヘトでしたね。

 

【六日目】

翌日の日曜日です。

はい、自信ありません。寝て覚めても胸焼けしたみたいになってます。さっそく体が重いです。

店内に立って、昨日よりも多いお客様を見渡します。「あ、あの人悩んでるかも」「ああ、組み立てに手間取ってる」「もしかしてなにか商品探してる?」とお客様の様子を分析しても、足がなかなか動きません。近くに行っても身を引いた感じになってタイミングを逃します。

ああ、今日も僕は駄目かもしれないな。

そんなときに副店長が僕に声をかけてくれました。

「あのね、購入に繋げる必要はないんだよ。見てる感じ、みやびくんは目利き良いと思うから分かってると思うんだけど。もっと行っていいよ、購入は二の次だから。とりあえずお声をかけてお客様とお話しする。それが一番大切だからね」

嬉しいお言葉でした。アドバイスの中にお褒めの言葉もあって、ちゃんと見てくれてるんだな、と。そう、僕は人と話すことが好きで、何かをアウトプットすることも好きで、人を見る能力に長けていると自負している人間なんです。

だから怖がる必要はありませんよね。昨日の先輩からのお言葉も思い出して、もう一度勇気づけられたんです。

それから頑張ってお声をかけ続け、お昼過ぎに一人のお客様にアウトドア用の椅子を三脚も購入していただけました。初となる僕の接客による購入の瞬間はとても嬉しかったですね。

何かを掴めた気がする一日でした。

 

【一週間】

週末が明けると、今度は店の閉め作業を本格的に教わるようになります。

僕のシフトは夜が中心ですから、いつかは一人でお店を閉めなくてはいけません。先輩方もそれを想定し、けっこうスピーディーに作業内容を教えてきます。

でもねぇ、僕そんなに頭良くないんですよ。だから細々しい作業を覚えるには時間がかかるんです。それこそレジや日報やパソコン業務の数字入力になると頭がこんがらがってしまうんです。

ほら、人って向き不向きがあるでしょ。前職では僕はトップに立っていましたから新人教育をほとんどやっていました。そんな時に気を付けていたのが、個人の能力を見ることです。この人は何が得意で何が不得意か、最初はそれを分析し、得意な仕事を割り振って自信を付けさせてから不得意分野に取り組んでもらうという形を極力とっていたんですよ。

あくまで僕の教育方針だったんですが、転職先のこの店舗は当然理想通りにはいきません。

「え、さっき教えたでしょ」「ほら、遅い。閉店時間すぎるよ」「あれやったの? これは?」

と、矢継ぎ早に作業効率の悪さを指摘されるんですね。

一度で全部は覚えられないよ! という言葉は懸命に飲み込んで「すみません」と言いながらひたむきに作業していきます。教育者のその人は悪い人ではないんですが、ちょっと自分基準に考えるところがありまして、器用な人ですからこういう業務を覚えるのは得意なんでしょうね。だから僕が覚えられないことが理解できないという感じでした。

いえ、善い人なんですよ話かけてくれますし、人として好きですし。でもそこだけは欠点でしたね。これは文句じゃないです、分析です。

 

【半月後】

二週間ぐらいが経ちました。

なんとなーく、商品知識も増えてきてお客様にお声をかけることにも慣れてきました。

が、相変わらず閉め作業はなかなか完璧にはいきません。必ず誰かがついて作業を見守ってくれるんですが、僕の性格ってかなり面倒くさくて、見られていると緊張して自分らしく動けないことがあるんですよね。完璧にしなきゃ、という責任感が邪魔するわけですよ。

そうするとまた前職での思考を持ってきてしまうんです。僕だったらこんな風に教育するのに、という感じに考えるんですね。だって前職では十年以上も新人さんを教育してきたんですから、ある程度やり方が自分の中に確立していてそれとは真逆の教育を目の当たりにすると何も感じないわけないですよ。

でもここでのルールは僕ではないですから、そこは割り切ってきちんと理解しているつもりです。だから文句は言わないし、教えてもらっていることは有難いことだと受け止めて吸収しています。

思うところはあるけれどね!!

まあ皆そんなもんでしょ。本音の部分はありますよ。だって人間だもの byみやび。

 

【三週間】

さて順調と思われた仕事ですが失敗しました。

閉店作業は自分の中では完璧と思っていました。何度もやらせていただきましたから、作業的には流れも含めて覚えたつもりになっていたんです。

そのとき見守って下さった先輩から「もう、閉め作業大丈夫そうですか?」と訊かれまして、このときの回答は二択。「はい、完璧です!」とポジティブに返事するか、「んー、まあ多分」と保守的な返事をするか。

僕はあえて前者を選んだんですよね。経験上、こういうときに自信を持てないとダメだと思ったからです。その回答を聞いた先輩も「お、さすがですねぇ」と笑顔を見せてくれました。

これで本当に完璧だったら、良かったんですけどねぇ。

休み明けに職場に行くと、早々に上司から「みやびくん、一昨日の閉め作業でまたミスがあったよ」と言われたんです。実はこのときすでに二回目のミスで、一回目のミスは初回だからと多めに見てくれていたんですよね。

これが二回目で、単なる僕の確認ミスでした。そのときにいた先輩も注意されたみたいで、僕の「完璧です」という言葉を鵜呑みにしたことを後悔した様子でしたね。当然、先輩に謝って「いいですよ」と言ってもらえたんですが、思う所はあったと思います。

周りは「まあまあ、どんまい」みたいなノリなんですが僕の中ではそうもいかず、先輩の期待に応えられなかったことが悔しくて仕方ありませんでした。

ここでまた自信を無くし、それは人間関係にも繋がっていきます。

 

【二十五日目】

このお店ってけっこうフレンドリーなんですよね。上限関係が交友的で業務中でも笑顔で話し合うような感じで、傍から見れば仲の良い店員なんです。年齢も二十代から五十代までいるのに、ほとんど壁を感じません。

ですが僕はこのとき、自分と周りとの距離を少し感じていたんです。周りがどうかは分かりませんが、主観的にそう捉えていたんですよ。今度はスタッフ同士で話しかけづらくなってしまって、何なら閉店作業でのミスもあったので意識してしまったんです。

もちろん全員ではありません。あくまでごく一部のスタッフとの関係を悩んでいたんですが、このお店の従業員は十名ほどしかいないんですよ。その中の数名となるとそこそこ大きいじゃないですか。だから気にしていたんですよね。

「あいつ、仕事できねえからなぁ」と思われていたらどうしよう、ってなるわけです。怖かったなぁ。

でもね、僕にも長年の経験というものがありますから、「続ければいつか必ず認めてもらえる」という言葉を信じて立ち向かっていました。上手く話しかけられなくても、笑顔、挨拶、ハキハキとした返事を心掛け続けました。

そうするとね、案外直ぐに報われるものですよ。

 

【一ヶ月】

このブログを書いている前日のお話ですけど。

この日僕は閉店前には帰宅するシフトで、夕方六時から先輩スタッフが出勤でした。正直、少し苦手な人だったんです。三つ年下の先輩なんですが、目がギラギラしていて、自信に溢れていて、スタッフの人全員と仲がいい。でもほとんど僕とは会話しない人で、しても距離がある感じがしていたんです。だから何となく僕からも距離を取ってしまっていた人なんですが。

でも僕は、その人と仲良くしたいという気持ちはあったんですよね。というか職場の人は全員と仲良くしたいですよ。誰だって嫌われたくないし、仲良くなるに越したことはないでしょう?

そういう気持ちはあった。でも上手く関係を築けていなかった。だからこそ、笑顔と挨拶を返事を心掛けていたんですけれど。

で、レジに二人きりになる場面があって、何となくその日の天気の話をしたんです。雨だったんで、「雨降ってました?」てな感じの。お見合いか、って話題でしょ(笑)

そうしたらですよー。

そこから自然に話が繋がっていったんですね。僕から話しかけたことがキッカケになったのか、先輩からも話を振って来てくれて、僕が返して、また先輩が返して。気付いたら強面の先輩が笑っていたんですね。

そのときに、二人の間にあった壁が崩れた感覚が僕の中でしました。それからは帰る時間になるまでずーっと話していたんです。いや仕事しろって感じですけれど。今回だけ多めに見て下さい(笑)

お互いに冗談を言い合える関係に一気になったんです。たった二時間で距離がグンと縮まりました。僕はこれが、自分の努力だと信じたいと思っています。笑顔、挨拶、返事を続けていたから、先輩は僕のことを『仲間』だと認めてくれたのかな、と。

努力は報われるものですね(*´ω`*)

 

 

はい、という一ヶ月を過ごさせていただきました。

 

隣人(パチパチパチパチ)

 

かいつまんでの話なのでこの他にも色んなことがあったんですが、伝えたいお話はこんなものです。どうでしょう、これって案外皆さんの周りでも起こってたりしません?

共感してくれる人は必ずいると思うんですよね。もしくは、読者さんの近くにいる誰かもこんなことを思っているかもしれませんよ。

さて、喜怒哀楽が非常に激しい一ヶ月だったわけなんですが。

 

とりあえず一ヶ月、頑張ってみる。

 

皆さん、これを心掛けてみてはいかがでしょう? なんて偉そうに言うのもアレなんですけど(笑)

新しいことにチャレンジするってとっても大変で怖いことだと思うんですよね。環境があるとどうしてもストレスを抱えますし、気力体力は消耗するし、生活の質が落ちる人もいると思うんですが。

 

キツイときって、いつまでこれが続くんだろうって思うじゃないですか。時間が長く感じられるし、不安に押しつぶされそうになったり憂鬱になったりしますよね。

でもですよ、一ヶ月先にその苦労よりも大きな価値があるとすれば頑張れません? 例えば長蛇の列の先にnewオープンした美味しいタピオカジュースがあれば並ぶでしょう。一時間立ちっぱなしの苦労があるから、ようやく飲めたタピオカジュースに興奮するし美味しく感じられるんですよね。

 

それは、並んだ人にしか味わえない領域なんです。

チャレンジも同じことなんですよ。大変でも怖くても苦労したからこそ、成功した時の価値はとても大きいんです。それは自分の手で掴んだものですからね。自信もつくし生きる気力にもなります。

 

僕は前職ではキャリアがありました。店長も課長も部長も僕を慕ってくれていましたし、皆が必要としてくれました。みやびがいないと店は成り立たない、と言ってくれた人もいました。

ですが、もうそこに僕のチャレンジは無かったんですね。しようと思えばやれることはあったかもしれませんが、僕の中にそこまでの向上心は生まれなかった。だから転職したんです。

 

自分の立場を捨てて新しい世界に身を投じることは勇気がいりましたし、事実苦労が多くて精神的にきつかったです。

でも一ヶ月経った今、僕は心から転職して良かったと思っています。それは前職よりも環境がいいというわけでは決してありません。

チャレンジして、苦労した後の成功を味わったからそう思えるようになったんです。転職しなかったら、この成功を味わうことも無かったでしょう。

 

仕事ではまだまだ覚えることはたくさんありますし、人間関係も課題が残っています。これからもたくさんの苦労が重なると思います。

でも、今の僕は充実しているんです。

苦労があると分かっていても、それを乗り越える自信がついたし、その先の価値も想像できるから。

 

もし今何かしようと足踏みしている人がいるなら、とりあえず一ヶ月と思って頑張ってみませんか。

人生やってみなくちゃ分からないんだから。

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成功までの苦労