部活で人生観が変わった話
今週のお題「部活」
おはこんばんにちわ!
野球とサッカーだけはどうしてもできない、みやびです('ω')ノ
今日は週一で出されるはてなブログ公式の『お題』を解いていこうと思います!
テーマは『部活』
皆さん学生の頃、何部に属していましたか?
僕はこう見えて、小中とバスケットボール部に所属していたんですよ。
隣人「チビなのにな」
あのね、バスケに背丈ってあまり関係ないんだよ。
隣人「背高い方が有利なんじゃねえの?」
身長なくても、役割があるの!
バスケって五人一チームじゃないですか。その中で「ガード」「フォワード」「センター」とポジションがあって、身長がなければドリブルでボール運びをしたり遠くからゴールを狙ったりしますし、身長があればそれを利用してゴール下からシュートを打つことも出来ますし、リバウンドを制すことだってできます。
だから身長とかそういうの関係ないから!
チビでもできるスポーツだから!!
隣人「分かった、分かった・・・」
で、そんなバスケ部での僕の成績なんですけどね。
恥ずかしながら一度もレギュラー入りしたことがないんですよ(~_~;)
隣人「下手くそだったのか?」
んー、まあそうですね(笑)
下手くそだったと思いますし、正直そんなに真剣に取り組んでいたわけでもありませんでした。
運動嫌いというわけではなかったのですが、人から強制されてやることがあまり好きでは無かったんですよね。
隣人「めんどうな奴だな」
はいそうですね。生意気なガキでしたよ。
ですので、ぶっちゃけサボったことは何回もあります。
ズル休みをしたわけではないんですけど、例えば学校周りを十周走るときに回数を一、二周ごまかしたり、外練習のときは顧問がいないのを良い事にボールを持っても隅でつっ立ってるだけだったり。
サボり癖のあった奴らの輪にいた感じですね。
そうやって誤魔化しながらずっとやってた気がします。
隣人「クソだなぁ」
ハッキリ言うなよ・・・まあ、褒められることじゃないけどさ。
隣人「そんなんだから実力も上がらなかったんだな」
ごもっとも。
隣人「頑張ろうとか思ったことないのか?」
一応、あるよ。
隣人「あー、まあ続かないわなその気持は。バスケに熱心になれねえわけだからな」
だねぇ・・・。
でも負けず嫌いでもあったから、試合に負けたり一対一でゴールを決められたり、渡された背番号が低かったりしたら悔しいとは思うわけですよ。
この気持ちがまた厄介で。
隣人「バスケが特別好きでもないが、負けず嫌いとなるとかなりこじらせそうだな」
その通り。
負けて悔しい。⇒ 機嫌が悪くなる。⇒ でも好きでもないことに熱心になれず、練習を頑張っても三日坊主。⇒ 実力が伴わない。⇒ 負けて悔しい。⇒ 機嫌が悪くなる。
この無限ループをするわけです。
そしたらどうなると思います?
隣人「まあ、予想はつくな」
自信が無くなっていくんですよ。
何やってもダメな自分、ってなるんですね。( 一一)
そうなると何やっても立て直せない。
失敗すれば落ち込んで機嫌を悪くするし、成功してもあまり喜べないの。
偶然、たまたま。そうとしか思えず、自分の実力にさえ気付けなくなるんです。
隣人「クッソこじらせてんじゃん」
ヤバイよねぇ。あの頃の自分。
隣人「周りから面倒がられてねえか、それ」
僕はそう思ってたけどね。事実は闇の中。みんな優しくしてくれた記憶はあるけれど。
隣人「今さら訊くのも怖いよな」
若気の至りということで、胸に静かにしまってるよ(苦笑)
そんな感じで約六年間、バスケ部を続けたわけですが。
隣人「てか、よく六年も続けたな。辞めればよかったじゃねえか」
その気持ちは不思議となかったんだよなぁ。何というか、中途半端にしたくないというか。
隣人「練習がすでに中途半端じゃねえか」
イタイとこ突くなって。そこだけは投げたくなかったんだよ。自信ないけど、ここで辞めたらダメだって思ってたんだ。
隣人「お前なりの線引きだったんだな。そこは評価してやる」
急なツンデレだ・・・
そんな僕だけど、一番良かった成績は背番号で『9』番をもらえたときでした。
隣人「きゅう?」
バスケの背番号は『4』から始まっていくんです。
僕の所属していた部では、単純に『45678』の五人に選ばれれば優秀というイメージで、簡単に言えば一番低い数字になるほど評価が高いって感じだったんですよ。
で、僕はその内の9番。ギリギリ届かなかったけど、こればかりは素直に嬉しかったなぁ。
隣人「悪くねえじゃねえか。選手もずっと同じ五人が出るわけじゃねえし、選手交代のときはチャンスが巡りやすかったんじゃねえの?」
と、当時は思ったんだけどねぇ。
隣人「んだよ・・・空気重てぇなあ」
僕ね、あがり症だったんです。
コートに立つと思ったように体が動かなくて、それで良いプレーができたことがほとんどなかったんですよ。
コーチも見てるわけで、もちろん試合には勝たないといけない。結果、公式試合になると僕の出番はほとんどありませんでした。
隣人「背番号が9番なだけに、そうとう苦しいな、それ」
そう! そうなの! 9番なのに出れないってかなり辛いよ! 僕より下の番号のやつらが次々にコートに出て行くわけだからさ!
隣人「でも、まあ、実力は練習に比例するわけだからな。自業自得ってのもあるな」
うぐっ・・・うん、そうなんだけどさ・・・
それはそれとして、仕方ないとは思ってたんですよ。
そりゃ練習はてきとうだし、サボるし、自覚ありましたから試合に出れなくても納得せざるを得なかった。
でもね、予想外なことは最後の最後に起こったんです。
社会の厳しさを初めて知った経験でもありました。
中学三年になると部活も卒業する年になります。
中学の部活と言えば、『中体連』ですね。
三年生にとっては最後の試合で、これまでやってきたことの集大成を見せる場でもあります。
結果的に言えば、僕らは最初から強豪チームと当たって負けてしまうわけです。
それで、僕含め三年生の中学バスケ人生は終わり。もうこのチームで試合にでることはありません。
最後の最後の試合ですから、コーチもある程度気を利かせて三年生を中心にコートに立たせます。
せめて良い思い出になれば、とそんな気持ちが見えるほど。
僕も何となく、それには気付いていました。
でもね、コーチもまた負けず嫌いだったんですよ。
強豪チームに接戦し、もう少しで勝てた。
しかしレギュラーメンバーも焦りからかミスが目立ってファールが続き、選手交代が増えた。
そこで出されるのは、僕よりも実力のある後輩たち。
コーチはこのとき、思い出作りよりも「勝ち」を取りに行ったんです。
そうして試合は終わり、けっきょく負けた。
このとき、コートに出られなかった三年生は、僕だけでした。
更衣室で泣く面々の中、僕だけは泣けなかったですね。
ええ、出てないもの。悔しさを共有しろって無理な話です。むしろ、腹立ってね。
僕だけ場違いな気がしました。
試合も終わり、夕方、コーチの話を最後に解散となります。
みんなも悲しみから立ち直り、笑顔を見せる。
コーチからの有難いお言葉が終わって、各々車へと向かう中。
コーチが言ってきたんですよ。
「ごめんな、みやび。諦めきれんかった」
ええ、ええ。
べつに謝ってもらわなくて結構です。自業自得ですからね。僕の練習不足がこういう結果に繋がっただけですから。大丈夫です。気にしてません。
「いえいえ、そんな」
僕はそう言ってその場を離れます。
そそくさと車へ乗り込もうとすると、今度はチームの一人が近づいてきました。同じ三年の卒業生。
「点差離して、出してやれんで、ごめん」
いやいやいや、何言ってんの。
君のせいじゃないし、点差とかそういう問題じゃないし。
そもそも僕はそこまでしないと出れない実力だったわけで、謝られることじゃないから。
「ううん、大丈夫。惜しかった、ありがとう」
で、今度こそ車で帰宅しました。
帰って、自分の部屋に籠って。
二時間くらいかな。
泣きましたね。すっげぇ、泣きました。
悔しかったんです。悲しかったんです。
後悔しかなかったんです。これまで練習をサボらなければ良かったって思ったんです。
自分が不甲斐なかったんです。親に最後の試合姿を見せられずに辛かったんです。
自分がどれだけ甘かったか、痛感させられましたね。
隣人「痛ましいな」
でもね、いい経験だったとは思うんだよ。
隣人「そうなのか?」
だってこの経験のおかげで、今の僕けっこう全力出せるよ。後悔が無いように、って常に思えるようになった。
隣人「今となっては良い思い出、ってやつか」
そだねぇ。自慢はできないけど(笑)
人生観が変わりましたね。
なんか、泣き止んだ後はスッキリしてましたもん。
これまで溜め込んでいた毒を吐き出した感じ。
明日から頑張ろう、って思えましたしね。
そんなわけで、これが僕の部活の思い出です。
苦い経験ですが、人生を生きていく上で欠かせない宝物を手に入れることはできました。
教訓!!
続けることには価値がある!
嫌なことでも、とりあえず続けてみれば大きな価値は見いだせます。
「今」ではないかもしれないけれど、「未来」のあなたを救う糧になるでしょうね。
隣人「サボり癖がついてないかが心配だな」
ダイジョウブダヨ。
隣人「おい」