ライトノベルって何ですか? その魅力とは
おはこんばんにちわ!
小説読むけど漢字は苦手、みやびです('ω')ノ
さてさて今回は小説についてお話するんですが。
一言に小説と言ってもけっこうたくさんのジャンルがありますよね。
恋愛、ミステリー、ホラー、青春、SF、ファンタジー、etc.
もっと大きく分けると。
文学小説、大衆小説、時代小説、ライトノベル、etc.
と、こんな風に分けられるんですが。
この最後にあるライトノベルに関して、聞き慣れない人も多いのではないでしょうか。
というか、聞いたことも見たこともない人ってけっこういますよね。
僕の経験上、ライトノベルと聞いてピンときている人って十人中一人か二人なんですよ。
その都度、あれ、もしかしてライトノベルって世間にそんなに浸透してない? と思っていたわけで。
というわけなんで、今回はそんなライトノベルについて語っていこうと思います。
【ライトノベルとは?】
まずライトノベルの定義なんですが、実は業界内でも明確な基準は確立されていません。
英単語の『light』と『novel』を組み合わせた和製英語で通称ラノベと呼ばれています。※以後、ラノベと称していきます。
ラノベの大きな特徴としては
- マンガ、萌え絵のイラストレーション、挿絵が多用されている。
- 個性豊かなキャラクターを中心に描かれている。
- 青少年(中高生)を読者層に想定して執筆されている。
- 上記いずれかを満たしている限り、どんなジャンルであってもライトノベルと称せられる。
【どんな作品があるの?】
嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 幸せの背景は不幸 (電撃文庫)
- 作者: 入間人間
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2013/06/26
- メディア: Kindle版
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ごくごく一部ですが、ラノベの作品はこんな感じ。
その表紙を見て、もうお気づきの人もいますよね。
そう、ラノベの表紙ってとにかく女の子が多いんですよ。
これ全部わざと選んだんじゃないんです。有名どころをてきとうにピックアップしたんですけど、まあ見事に全員女の子。(^^;
いわゆる萌え絵で描かれた可愛い女の子たちで飾られているんですね。
どうしてこんな構成になっているのか。それはやはり、ラノベの読者層に要因があります。
先にも言った通り、青少年をターゲットに執筆されるラノベですが、中でもアニメや漫画好きがハマる傾向にあって、つまり『オタク』と称される方々に読まれがちなんですね。
かっこいい主人公が、かわいい少女を助ける。
これがラノベの王道展開!
よく「中二病」という言葉が言われていますが、まさにその中二病ホイホイな展開がてんこ盛りにあるんです。
ですから、書店に並んだとき、かわいい女の子が表紙に飾ってあれば未読のオタクさんたちがジャケット買いをしてくれたりもするんですよね。
そういう部分に刺激を受けた一部の熱烈なファンにより、ラノベ業界は飛躍的に発展していきました。
「じゃあ、オタクしか楽しめないの?」
と思う人もいるでしょう。
ノンノン、です。
【ラノベの魅力】
先にも言った通り、ラノベはアニメや漫画好きの人に読まれがちです。
しかしその他の人だって全然楽しめる作品でもあるんですよ!
隣人「本当か? こんなこと言うのも何なんだがよ、俺、萌え絵とかちょっと受け付けないんだよな」
そこは嘘でも食いついてよ。
隣人「嘘ついてどうすんだよ。そんなやつでも楽しめんのか?」
もちろん!
確かに、こういう絵柄に抵抗がある人もいるでしょう。偏見があるのは否めませんし、その意見を否定する気もありません。
僕も『EXILE』とかに怖いイメージがあるので、近づきがたい感じしますしね。
でも、あの人たちだって歌やダンスで誰かを楽しませようとしてる!
ラノベだって同じことですよ(*'▽')
じゃあ、その魅力って何なのか。
最初の方に説明しましたが、ラノベって明確な定義がないんです。
出版社、作者が「これはラノベだ」と言ってしまえばもうそのジャンルに振り分けられてしまうんですよ。(笑)
つまり、全てが全て萌え~な物語ではないということ。
中にはワンピースのような大冒険バトルもありますし。
スラムダンクのような青春部活モノもありますし。
君の膵臓をたべたいのような恋愛モノもありますし。
今日から俺は!のようなギャグモノもあります。
多種多様なジャンルが寄せ集まっているのがライトノベルの大きな魅力! その中から自分に合ったジャンルを見つければいいだけなんですよ。
当然、表紙だって萌え絵ばかりではないですし、萌え絵のラノベでも内容は凄く重かったり、自己啓発的なものだってあるんです。
例えば上記の『弱キャラ友崎くん』は、まったくイケてないゲーマーの主人公が校内のマドンナと共に「リア充」になるため奮闘する、という内容になっていて、それはイケていない人達からすれば強烈な応援本になっています。
書いてある内容もリアルで実践できるものばかりで、現にこの通りにやって周りからの印象が良くなったという人もいたらしい。
ただただかわいい女の子が出ているだけではなく、中身はどれもギュウギュウに詰まっているんです。
ラノベから実写映画化されたものだってあります。
それが上記にある、『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』。
女優の大政絢(おおまさあや)がヒロインのまーちゃんを演じ、2011年に映画化されました。
他にも、
半分の月がのぼる空―looking up at the half‐moon (電撃文庫)
- 作者: 橋本紡,山本ケイジ
- 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2003/10/01
- メディア: 文庫
- 購入: 12人 クリック: 98回
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『図書館戦争』
別冊図書館戦争 1―図書館戦争シリーズ(5) (角川文庫 あ)
- 作者: 有川浩,徒花スクモ
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
- 発売日: 2011/07/23
- メディア: 文庫
- 購入: 3人 クリック: 145回
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図書館戦争 BOOK OF MEMORIES [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店
- 発売日: 2015/10/14
- メディア: Blu-ray
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等々。
数々の名作が実写映画となってスクリーンデビューを飾っているのです!
【実はこれってライトノベル?】
もしかするとすでに、「えっ?」となっている人もいるのではないでしょうか。
そうなんですよ。これもラノベに含まれちゃいます。
厳密に言えば、そういうジャンルと言っても過言ではない、という感じにはなるでしょうか。
しつこく言いますが、ラノベの定義は曖昧です。図書館戦争をラノベと言う人、そうではないと言う人は分かれちゃいますが、僕の中ではラノベに含んでも良いとは思っています。
まあしかし、個人的意見を言っても仕方ありませんね。
では、確実にラノベの部類に入るのに、そう認知されていない作品をちょこっとご紹介しちゃいましょう!
『塩の街』
- 作者: 有川浩
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2010/01/23
- メディア: 文庫
- 購入: 2人 クリック: 96回
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全開のブログでも紹介した、有川浩先生デビュー作の『塩の街』は実はラノベなんです。
上記の方は新装版で、元々の本が、これ⇩
塩の街―wish on my precious (電撃文庫)
- 作者: 有川浩,昭次
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2004/02/01
- メディア: 文庫
- 購入: 6人 クリック: 155回
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表紙にはやっぱり、かわいい女の子が映っていますね。
ラノベ界の頂点に君臨する「電撃文庫」から出版された小説で、有川浩先生はこの一冊でデビューしました。
新装版で表紙自体もガラリと変わったことで、ラノベとしての認知は少なくなったみたいです。
こちらは言わずと知れたミステリー作家、桜庭一樹先生の執筆作品です。
2004年に刊行され人気となりました。
もちろんこのままではラノベっぽいですが、これも新装版として出ています。
砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない A Lollypop or A Bullet (角川文庫)
- 作者: 桜庭一樹
- 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
- 発売日: 2009/02/25
- メディア: 文庫
- 購入: 31人 クリック: 158回
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多分、書店ではこっちの方を多く見かけるのではないでしょうか。
私も最初、この作品がラノベだなんて知らなかったです。内容はサスペンスで、あまりラノベっぽくない構成になっています。
と言った感じで、実はラノベと知らずに読まれているものもこの世には多く存在しています。定義付けが曖昧なのと、実際にはそれほど重要な点では無いことから大々的に「これはラノベだ」と言う人が少ないことが原因ではありますね。
確かに、ラノベだろうがそうでなかろうが、面白ければ読まれるし、そうでなければ廃れるのが現実にはありますし。
話題にさえなってくれれば、ラノベなんてのは大した問題にはならないのかもしれませんね。
【まとめ】
というわけで、いかがだったでしょうか?
少しでもラノベのことを知れましたか?
もしくは興味を持ってくれたりしたでしょうか。
こう見るとラノベって結構奥深くて、飽きない面白さがあるんですよね。
これまで手を付けていない人がいたならば、これを機に是非一読してみてください。
ちなみにですが、ラノベは青少年向けの小説なだけあって、漢字にはフリガナを多く打たれていますし、会話が多めだったりしてたいへん読みやすいです。
小説初心者にもおすすめのジャンルだと思うので、普段小説を読み慣れない人でしたら、その導入のつもりで読んでみてもいいかもしれませんね!
隣人「おい、この『境界線上のホライゾン』ってラノベ、ページ数が700以上あるぞ・・・どこがlightなんだよ」
それは例外!!(-_-;)