あはっブログ

思考変換を得意とするプロコーチが「心理学」「脳科学」を用いて「目標達成」「マインドセット」に関するわかりやすい記事を書いています。今日から一歩踏み出すモチベーション向上に役立てて下さいね。

【マイナー映画レビュー①】 『ラースと、その彼女』 ※ネタバレあり

おはこんばんにちわ!

 

洋画派なのに英語をまったく覚えれない、みやびです('ω')ノ

 

 

さて今回は映画をご紹介! タイトルにもある通り、マイナー映画を一つ紹介しようと思います。

 

 

 

 

【作品紹介】

記念すべき一つ目は、これ!

 2008年劇場公開作品 監督:クレイグ・ギレスピー 脚本:ナンシー・オリバー

 

 

・・・まあパッケージすら見たことない人がほとんどなんじゃないでしょうか(^^;

 

隣人「知らねえなぁ」

だよね。だからこそ紹介してるんだけどね。

隣人「面白いのか?」

率直だなぁ。あのね、こんなところで面白くない映画を紹介すると思う?

隣人「感性なんて人それぞれだからな」

元も子もないことを・・・

 

はい、まずもって面白いです。このチープなパッケージとは裏腹にかなり中身のある映画となっております。

僕が映画好きになったのも、この映画がきっかけでした。

 

そもそも皆さん、この左の男性どこかで見たことありません? よく思い出して。ほら、ちょー有名になったあの映画の主演を務めた、あれですよ、あれ!

 

そう! この男性、ライアン・ゴズリングさん。『ラ・ラ・ランド』の主演をしてるんです! 確かな演技力と魅力あふれるそんな役者が主演の映画と聞いて、少しは興味湧いてきました?

 

さて、となると右側の女性が誰だか気になりますよね。

 

とても美人で、奇麗で、アン・ハサウェイにも似てる完璧な顔立ち。まっすぐな瞳でこちらを見詰めて、微動だにしない堂々たるたたずまい。まるでお人形さんみたいな・・・

 

隣人「こいつ人形じゃねえか!」

 

はい、その通り!

 

彼女、正真正銘本物の人形なんです!

 

隣人「しかもラブドー」

はいストップ! それ以上はメッ!

隣人「もごもごっ」 

 

【概要】

というわけでこの映画、主人公のラースが人形に恋するところから物語が進展していきます。

シャイで女の子が苦手なラースでしたが、ある日恋人として兄夫婦に紹介したのは、なんと等身大のリアルドールだったのです。

 

もちろん、兄夫婦はラースが正気を失ったと戸惑い、医師に相談する始末。しかし医師は兄夫婦に「ラースの妄想を受け入れることが大切」だと助言をしました。

 

それから兄夫婦も周りの住民も、ラースの為を思って協力していきます。リアルドールを「ビアンカ」という一人の女生として受け入れ、食事に遊びに、絵本読みから美容院に至るまで、大切に接していくのです。

二人の姿に、周りの人々は次第に心動かされて行きます。

 

一方で、ラースの同僚であるマーゴは密にラースに想いを寄せていました。ある日ボーリングに誘うのですが、その隣にはいつもビアンカが寄り添います。

複雑な心境を抱える彼女に、ラースは「ビアンカを裏切れない」と言います。

傷ついたマーゴは平気なふりをしながら、ラースと握手を交わしました。

 

幸せそうなラース。

 

 

しかしそんな幸せは、長くは続きませんでした。

 

 

ビアンカにプロポーズしたのに、何も言ってくれない」

 

ある日医師の許に訪れたラースはそう言います。

 

翌朝にはビアンカが意識不明になったとうろたえ、兄夫婦の呼んだ救急車でビアンカを病院へと運びました。

ビアンカは重症だと聞いたラースは、ひどく悲しみます。

 

退院したビアンカを連れて、湖へピクニックへ行くラース。

二人きり、ラースは泣きながら彼女にキスをします。

 

そうしてビアンカは、静かに息を引き取ったのです。

 

町の住民は総出でビアンカの葬儀を上げ、彼女を墓に埋めてやります。

墓の前にたたずむラースの隣には、マーゴが寄り添ってくれていました。

 

「悲しみは時が癒してくれる」

ラースの言葉に、マーゴは静かに頷くのでした。

 

 

【注目点】

この映画で注目すべきは、「全てラースの頭の中で展開している」というところ。ビアンカという存在は、もちろん彼だけの妄想の世界。本当に生きてはいないし、兄夫婦も住民も当然知っていることです。

 

ビアンカが笑っているのか、怒っているのか、悲しんでいるのかはラースにしか分かりません。もっと言うなら、それら全てはラース次第ということにもなります。

 

ビアンカの存在を、ラースがコントロールしている。

 

そう意識してみると、ラースの中で、今、何が起こっているのかを感じることができます。

 

ラースが医師に言った「ビアンカにプロポーズしたのに、何も言ってくれない」という言葉は、この物語のターニングポイントでもあります。

 

意識不明になったり、重度の病を患ったりしても「え、それってラース次第でしょ?」と普通は思うわけですよね。

 

でも最後には、ビアンカは死んでしまいます。

 

これが何を意味するのか。そここそが、僕がこの映画を評価する一番のポイントです。

 

 

【感想】

この映画の凄いところは、やはりリアルドールという斬新なヒロインを立てたところではないでしょうか。

 

動かない、喋らない、反応しない。何なら生きてない!

 

しかしそんなビアンカを本気で愛するラースや、二人を支える住民を観ていると次第にビアンカに感情移入していって、とても愛おしく思ってくるんです。なんだか放っておけなくなって、最後まで見届けなきゃ、って考えが湧いてくるんですね。

 

ビアンカが死んでしまうシーンでは思わず涙もこぼれてしまうほど(´;ω;`)ウゥゥ

 

シュールな設定にも関わらず、最後には心が満たされていますよ。

 

 

【まとめ】

というわけで、ご紹介しました「ラースと、その彼女」。

 

皆さん気になりましたかね? 気になったのなら今すぐTSUTAYAかゲオへGO!

 

ちなみにネタバレ豊富にお届けしましたが、もちろん全ては明かしていません!

実際に観ると、ここでは知れなかった事実がたくさん浮上してくると思います。それぞれ抱く思いや考えも違ってくるでしょうが、これだけは自信を持って言えます。

 

心温まること間違いなし!

 

人に優しくなれる作品なのではないでしょうか。

 

とにかく百聞は一見に如かず!

是非観てみてくださいね!

 

隣人「このラブドー」

おいこら

隣人「もごもごっ」